外壁塗装の『ベストな頻度』について解説

2023.04.06


福岡県で外壁塗装を行っている、1級塗装技能士の中村です。

・「外壁塗装は実は必要ないと聞いたことがある」
・「10年で塗替えるのは早いとネットで出てくる」

お客様より、上記のようなご質問を受けることがあります。
このような情報は、悪質な業者がまだ外壁塗装が必要ない状態にもかかわらず、無理やり工事が必要だと進めてきたりすることから出てきた話だと考えられます。

たしかに、外壁塗装は何年目に必ず工事をしてくださいと言えるものではありません。
正確には外壁塗装が「経年劣化してきたタイミング」で行うことがベストなのです。

また、外壁塗装をしなくていいタイプの外壁の種類も、少なからず存在します。
しかし、ほとんどの家では定期的な外壁塗装が必要になるため、注意が必要です。

正しい知識を知らないままでは、本当に外壁塗装が必要なタイミングを逃してしまい、家の寿命を縮めてしまうことにもつながります。
そこで今回は、「外壁塗装をするベストな頻度」について解説していきます。

外壁塗装をする理由は「家を保護するため」



外壁塗装の塗替えを定期的に行う理由は、外観の美しさを保つためだけではありません。
外壁塗装は、雨や雪などの水から家を守る「防水」の役割を持っています。

そのため、外壁塗装をしておらず防水機能がまったくない状態の家だと、雨や雪などの水が家の外壁に染み込みます。
すると、カビやコケを発生させたり、水が家の内部に溜まり雨漏りが発生する原因に……。

内部の断熱材や防水シートなどが腐食してしまうと、改修工事が必要になり痛い出費となってしまいます。
取り替えしがつかなくなってしまわないように、きちんと外壁塗装は行いましょう。

木造住宅に発生する「シロアリの比率」


日本の木造住宅に発生するシロアリの比率は、建ててから10年を超える家だと「10%程度」。
20年~30年の家だと「20%~30%前後」といわれています。
これは、築20年以上の家だと5棟に1棟がシロアリによる被害を受けているということです。

シロアリは、湿度が高い場所を好む傾向にあり、外壁塗装が経年劣化し防水機能を失った家では、シロアリの発生率がさらに上昇することになってしまいます。

タイミングは家の「立地環境でも異なる」


外壁塗装のタイミングが難しいとされているのは、塗料の種類だけではなく家の立地環境によっても塗替えの時期は変動するからでもあります。
では、どのような立地環境だと本来より外壁塗装の寿命が短くなってしまうのかを確認していきましょう。

▼海の近くにある場合


海から近いところに家が建っている場合、海水に含まれる塩分により「塩害」が起こります。
塩害により、通常に比べて外壁塗装の劣化が早く進んだり、金属部分が錆びてしまうというトラブルが発生します。

▼紫外線が強い地域に建っている場合


外壁塗装の塗料は、紫外線によって化学反応を起こすことにより、顔料が表面に浮き出てきます。
つまり、紫外線が強い地域は外壁塗装が劣化しやすい環境のひとつといえます。

塗料の種類による「耐用年数の違い」



外壁塗装の塗料には、さまざまな種類が存在します。
耐久性が高いものは、比例して値段も高価になりがち。

そのため、耐用年数が短すぎず価格も高すぎないものを選択する人が多い傾向にあります。
しかし、耐用年数が長いものは工事までの期間が延びるため、結果的にお得になる場合も……。

バランスを考え、塗料の種類は慎重に選ぶようにしましょう。

塗料の種類 耐用年数
アクリル系塗料 5年~8年程度
ウレタン系塗料 8年~10年程度
シリコン系塗料 10年~12年程度
フッ素系塗料 12年~15年程度

外壁塗装の「頻度」



ここまで説明したように、外壁塗装をするベストな頻度は、塗料の種類や環境によっても異なります。
そのため、実際に家に表れる「経年劣化のサイン」をチェックし、判断する方法が確実です。
しかし、家の外壁をずっと確認し続けるのは疲れてしまいますよね。
そこで、新築の場合は「8年~10年を目安」に、家の経年劣化の状態を確認することをおすすめします。

見てもよく分からないという場合や、プロの目で正しく判断してもらうほうが安心という人は、無料で現地調査や見積りを行っている業者も多くあるため、一度確認してもらいましょう。
また、新築でない場合も「10年に1回程度の頻度」で、業者による点検や外壁塗装が必要だということを、心に留めておきましょう。

外壁に表れる「経年劣化のサイン」


それでは、外壁に表れる経年劣化のサインを見ていきましょう。

▼チョーキング現象


家の外壁を手で触れてみてください。
触れた部分に、粉のようなものがついている場合は「チョーキング現象」という経年劣化のサインのひとつです。

▼ひび割れ(クラック)の発生


外壁をまじまじと見たときに、細い髪の毛のようなひび割れが発生していませんか?
このようなひび割れはヘアークラックともいい、放置してしまうとひび割れから雨水が浸入してしまいます。
また、幅が広く深いひび割れが発生している場合は、建物の土台に問題がある恐れもあるため、早急に業者に見てもらうことをおすすめします。

▼塗膜の剥がれ


塗膜が剥がれている場合は、家に直接雨などが当たっているということでもあります。
早めに外壁塗装を行いましょう。

▼コーキング(シーリング)のひび割れや剥がれ


コーキングは、ドアや窓と外壁の接合部分や、サイディング外壁のサイディングボード同士の隙間を埋めるための充填剤のことです。
経年劣化すると、ひび割れや剥がれが発生するためチェックしておきましょう。

▼コケやカビの発生


外壁にコケやカビが発生している場合、家が防水機能を失って湿気を帯びているというサインです。

外壁塗装を長持ちさせるポイント


それでは最後に、外壁塗装を長持ちさせるポイントを見ていきましょう。

▼外壁の掃除を行う


外壁が汚れていると、本来の防水機能が発揮できない場合も……。
とくに、サイディング外壁は通常の外壁に比べて表面に凹凸があり汚れがつきやすいため、定期的に掃除をするようにしましょう。

▼艶ありの塗料を使用する


塗料には、塗装したときにピカピカと光沢の出る「艶あり」のものや光沢が一切ない「艶なし」などの種類があります。
艶の程度は5段階ありますが、光沢があるものは光沢がないものに比べて外壁の表面がツルツルしているため、汚れがつきにくいという特徴があります。
しかし、艶あり塗料は2年~3年で光沢がなくなってしまうため、その点も考慮しましょう。

▼耐久性の高い塗料を選択する


耐久性の高い塗料を使用すると、それだけ工事までの期間も延びるため、工事の回数をできるだけ減らしたい人や足場代などを節約したい人におすすめです。
しかし、耐久性の高い塗料はそれだけ値段も高価なため、どちらがよりお得かを比較する必要があります。

▼きちんとした業者に依頼し施工する


外壁塗装は、きちんとした施工を行う優良な業者が施工したかどうかでも、長持ちするかが決まります。

湿度が85%以上ある場合や気温が5℃以下の場合に塗装工事をしてしまうと、塗料が乾きにくいため施工不良を起こしてしまいます。
すると、数年ですぐに塗装が剥がれてきてしまう原因に……。

そのような状態になれば、また外壁塗装を行わなければならないため、工事の費用が余計にかかってしまいます。
そのため、外壁塗装に関する正しい知識や多くの実績を持っている業者か。
「1級塗装技能士」のようなきちんとした資格を有している業者かどうかも、判断基準のひとつです。
見積りを依頼する前に、チェックするようにしましょう。

まとめ



いかがでしたでしょうか?
color life(カラーライフ)では、お客様のお気持ちやご要望に誠実に向き合い、品質の高い施工を行うことをお約束します。
業者選びで悩まれている方は、ぜひ安心してお任せください。
また、無料でお見積りやご相談も承っておりますので、お気軽にご相談いただければと思います。
今回の記事が、あなたの疑問を解決し大切な家を守ることにつながりましたら幸いです。


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